AYURVEDAアーユルヴェーダとクッキング


ある日のアーユルヴェーダライフ

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am5:45
すぐに起きられるかどうかは
前日の夕食の時間と内容で決まる。
消化がよければすぐに起きられるが
昨日の夜はごはんをおかわりして食べたため
気合をいれないと起きられない。
いつもより遅かった。
ギーの入ったオイルで全身アビヤンガ
もともとヴァータ体質の私は
この季節は特にヴァータが乱れやすくなるので
週二回の全身アビヤンガは必須
ひよこ豆の入った粉で洗い流しながら
熱いシャワーをあびてカパも軽減、
何ともいえないすっきり感。

am6:15
子ども達がまだ起きない間に
太陽礼拝&瞑想
すべてがリセットされた感じで
何事もしずかに取り組めそうな気がする。
ヨガ前にお米1合を浸水しておく。
いいお通じあり。
排便があれば「食べてもよい」サイン。

am7:00
やかんで白湯をわかし、
お米を土鍋に入れて火にかける。
その間に洗面所で舌ごけをとりガンドゥーシャ
(オイルうがい)
今日は白い舌ごけがついた。カパ性。
主人が子ども達を起しおんぶにだっこで
1階へ連れてくる。
朝食のおにぎりを作りながら
ヨガレッスンでお出しするおやつを作る。
メールとSNSのチェック。

am7:45
子ども達といっしょに
おにぎりの朝食。具は娘は梅干し。
娘は刺激的なものが好きで
自家製の昔ながらのしょっぱい梅干しを好む。
息子は逆、甘いマイルドな味がいいのでコープ自然派の鮭フレーク。
今日はお味噌汁は作れなかった。
炊き立てのごはんはオージャスに満ちている。
ごはんならお砂糖も使わなくていいし
水分もあり、便をつくる「量(かさ)」になる。
パンやホットケーキは週末のお楽しみ。
子ども達を送り、 自宅の掃除、昼食用のお米を浸水

pm10:00
ヨガレッスン
テーマは「肺」
ペアになって呼吸とともに肋骨の動きを感じてもらう。
他人の身体をさわると自分の身体がよくわかる。
途中笑いもおこりいい雰囲気~
帰りのほわっとした皆さんの笑顔が至福。
今日の仕事は午前中のみ。

pm1:00すぎ
昼食
ごはんは一人でも必ず炊く。
適当に食べると後で自分がしんどくなることが
わかっているので 作り立て、水分多め、
フレッシュなものを 食べる。
今日はバスマティライスに
かぼちゃとカシューナッツのカレー、
玉ねぎとゴーヤのいためもの、
イエロームング豆のスープ、30分で仕上げる。
かぼちゃや豆類はガスがたまりやすいので
スパイスのヒングは必須。
肉魚卵を使わないので洗い物もべとつかず
すぐにすむ。

pm2:15
事務処理や勉強
南インドのアーユルヴェーダDr.スワミジは
すでにマスターし尽していると思われるのに
一日必ず本を広げて1ページでも目を通し勉強する、と
仰っていた。たった少しでも続けることが大事。
アーユルヴェーダの本や資料に目を通す。
領収書の山と庭木を切らなあかんプレッシャーと
天秤にかけた結果、領収書を処理する。

pm4:00
夕食の下ごしらえと休憩
子ども達を迎えに行く前に
夕食の下ごしらえ。
息子が少し咳をしていたので黒こしょうと生姜を
多めにつかった炒めものをする。
子ども達はカパが旺盛なのでいいカパを
つくるためにごはんには7分つきに押し麦を混ぜ、
さつまいもやかぶなど自然の甘味のあるものを
献立に入れる。乾燥や冷たさがすすむ季節なので
ギーをたっぷり使って秋ナスのソテーをしようかな。
お肉が多めの主人の分には消化をよくするため
レモンを絞ったり長こしょうをふりかける予定。

なんせヴァータ体質なのでおやつと休憩が必須。
果汁たっぷりの梨(常温)をおやつにしたり、
牛乳にギー、生はちみつ、ヨーグルトをいれた
ホットミルクを作って滋養をたくわえる。
その後海を見ながら15分瞑想。
夕方の瞑想は1日の疲れをとり、神経を鎮めてくれる。
実家だろうと外出先でもできるだけ朝夕の瞑想は
するようにしている。座禅組めなくても目を閉じるだけの時も。
会社員時代はトイレで目をつぶっていた。
長いトイレやなと思われていたかも。
自分が自分になるために大事なこと。

pm5:00
これから怒涛の流れが始まる。
お迎え後、夕食の最終仕上げと食べさせ
子ども達と本を読み、ブロックで遊ぶ。
運動会でした「らーめん体操」を一緒に踊らされる。
ダンスはいいヴァータをつくるクリエイティブな活動の一つ、
最初は適当に途中から真剣に踊ったら息子にほめられた。
「ママ、今度一人でおどってみー」って。
時々ケンカの仲裁も。
我が家はTV(ビデオも)は1日おきと決めているので
今日はTVを見ない日。
TVに子守をしてもらえない分、
家事は適当とあきらめて遊ぶ。
とはいえ、なかなか適当にできない性分なので
あえて「まあ、ええかー」とつぶやく。

pm8:30
主人はまだ帰らないので子ども達とお風呂。
水風船でおっぱいだ爆弾だと息子の遊びと、
いつもと立場が逆転「ばぶちゃん」扱いされ
お母さんごっこの娘の遊びと、
2つの遊びを狭い浴室で同時進行。
現実逃避したくなるのでたまに目を閉じて瞑想し
お風呂からあがる。
咳をしていたので息子にひまし油とアロマーヤミックスを
混ぜたものを胸と背中に塗布。
これで咳は鎮まるはず。

pm9:00すぎ
寝る前は興奮させたくないのに
こういうときに限って主人が帰宅するため
戦いごっこが急きょ始まる。
いつになっても終わらないので
「お月様みよう」と2階のベランダへ連れ出し
ベッドへ向かわせる。
秋のお月見はピッタ鎮静によい、頭をクールダウン。
この日はお月様がきれいに見えた。

pm9:45
目が乾燥している感じがしたので
ひまし油点眼しオイルで視界がぼやける。
子どもたちをもっと早く寝かせたかったが
まあもうよい。一緒に寝る。

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1013,2017


【終了しました】とようけのもりリトリート

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師匠主催のアーユルヴェーダリトリート
奈良のとようけのもりにて無事に終了しました

奈良の森の中が
南インドのアシュラムのようでした

スワミジの言葉やまなざしは
とてもやさしく穏やかで真実で、
帰ってきてからのほうが
ひとつひとつ腑におちます

伝統的なアーユルヴェーダの
深い叡智と学びは、、言葉になりません

「リトリート」は
楽しいとか、遊ぶ、とかリラックスの要素より

「ただただ自分を見つめる」
意味合いの方が強いのだと思います

お仕事、家事、育児から無縁になるって
解放感であふれそうなものだけれど
静謐な森の中では
意識は自ずと自分にむかってしまい
自分と向き合わざるを得なくなります

森の雨水をつかっているため
途中で断水になってトイレに困ったりしましたが
そういうのは苦にならず、
(水はどこからきてどこへいくのか
そんな当たり前のことが気づきにもなりました)
自分の見られたくない感情や
気づいたことをただただかみしめました

硬い鎧をぬいでいく
いらないものがとれていく
そんなかんじ。

クモが糸を張る様子を眺めたり
ヒグラシの鳴き声や
地元の銭湯でのおばあちゃんとの掛け合いとか
そんな景色に癒されました

スワミジの講義は
「beauty」のテーマのもと
自然素材をつかったフェイスパックづくりや
フェイスマッサージ、
アイライナーづくりなど実技もたくさん!
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早朝のヨガも
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1日2食、3日間ベジタリアンでしたが
それで満ち足りるほど
毎食のごはんはおいしかったです

アユルダ代表のかおりさんを中心に
興味のある方や手が空いてる方みんなで
つくりました
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スパイスと
とようけのもりの畑でとれたフレッシュな
野菜をつかって、どれもうつくしいです
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スワミジの脈診も受けたのですが
ハレホオラの生徒さんは
受けた後の表情が
腑に落ちない、道が開けたかんじなど
それぞれ違っていました

体調だけではなく、その人の生き方までも
深くかかわってくるから
アーユルヴェーダの脈診はすごすぎ!です
インドでも脈診をとれるドクターはあまりいないそうです

アーユルヴェーダは
「帰ってからが本番」なのですが

さっそく、
リトリートに参加された生徒さんが
1~2キロ痩せ体形が変わっていました

食事の中身を変えてみたんだそうです

「初めてケーキを前にして食べたくない」と
思ったんだそうです(※ケーキを食べることが
いい悪いではありません)
その時の自分のからだの声をきくことが
できたそうで、私も嬉しく思いました

リトリートに限らず
自分を見つめることは(ヨガ、旅、勉強、etc・・)
現代生活の中では時間もお金も使いますが
それだけインパクトを残し、
自分の本質を生きることができます
それって
とっても心地が良くラクで無理のない生き方

アーユルヴェーダはそれに加え、
自分の体質に合わせた暮らし方もみていきますから
やりやすくいつでもバランスをとることができます

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ご参加していただいた生徒さん、
リトリートでご一緒だった方、
パールさん、スワミジ、とようけのもりの
みなさま、自由を与えてくれた家族、
すべてに
ありがとうございました

 

0920,2017


Classic Ayurveda

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ただいまスワミジが来日中につき
週末は福岡で研修でした

2日間の講義と実技は濃厚で
大学ノートは半分使い切りました

ごはんも2食(朝昼兼用の10時半ごろ&17時半ごろの夕食)で
右手で食べたし

トイレやお風呂もスワミジ仕様で
プラスチックのバケツと手桶がありました
まるでインドにいるような感覚です

今日もボイスレコーダーを聞き直しましたが
まだまだ追いついていません
頭が沸騰してお湯がわきそう!

シロダーラとキリ(ハーバルボール)も
教わったので
今後のトリートメントメニューに
加えていけたらと思っています

2日間の学びは深く、
時折みせてくれた笑顔やたとえ話、
ジョークがスワミジの愛で満ちていました

スワミジが何度も繰り返していた
「Classic Ayurveda」の言葉、
今回私はそれがとても印象的でした

時代と環境がいくら変化しても
人間の身体はそう変わってはいません

5,000年以上前に
アーユルヴェーダで言われていたことが
最近の現代医学で発見された例は
いくらでもあります

スワミジは南インドケララ州の伝統医

アシュラム(診療所や製薬所もあり滞在できる場所)では
患者さんがひっきりなしに訪れ
西洋医学のお医者さんまで治療の相談に訪ねてきます
インド人の方でさえ
スワミジの足に触りにくるような
敬虔の念をもって接する存在なのです

私のアーユルヴェーダの師匠はパールさんです
スワミジはパールさんの師匠なので
私からすると大先生

優れた伝統医だからこその
深い叡智と実績と
経験に基づく講義の内容は
今まで読んできた日本語の
アーユルヴェーダの本には書いてありません

伝統的なアーユルヴェーダは
生活の中で行う論理的で説明のつくものです

おばあちゃんの知恵袋とか
白湯を飲めばよいというものではありません
そのことで
思い出したエピソードがあります

実はお恥ずかしながら・・
以前塩屋の急勾配の坂道の途中で
自損事故を起こしたことがあります

私の車は廃車になってしまったくらい
大きな事故だったのですが
不幸中の幸いで、子どもは同乗しておらず
私を含めけが人もいませんでした

そのことを2人の女性に相談してみました

1人はスピリチュアルなヒーラーの方
もう一人はパールさんです

ヒーラーの方は
「あなたの代わりに物だけが壊れてくれた
壊れた車はあなたの今までの考え方や
とらわれていたことの表れです
車には感謝し、今こそそれを捨てて、
自分の思うようにやってみなさい」

パールさんは
「単にヴァータが乱れていただけです
ヴァータが乱れ注意が散漫して
あせっていてギアの操作ミスをしたのではないですか?
睡眠や休息が足りていなかったのではないですか?
ヴァータを整えてください」

私は最初、
ヒーラーの方の言葉に励まされていました

その後パールさんに言われた言葉は真逆
けれど現実的なもので
理にかなっているんです
(当時授乳中だったので睡眠が不規則、
 おんぶにだっこでの生活で疲労しており
かつハレホオラの準備期間中で
PC作業も多く、休憩を忘れ
色んな事を同時進行にしていました
ヴァータがとても乱れていた状態でした)

どちらが正しいかというのは問題ではなく
現実的で説明のついているものはというと、、
後者です

自分の身体の状態が
マインドと行動にも影響しているから
身体と心を切り離さず
ひとくくりにして
アンバランスなものをバランスしていく、
そうすると
間違ったことは起こりません

アーユルヴェーダの古典であるギータには
こんな一節があります
「すべてのことは科学的に基づいていなければならない」

科学的という定義も難しいですが
アーユルヴェーダはスピリチュアルではなく
地に足のついた現実的なものであること、
ひとりひとりの生活の中で実践されている
シンプルで体系だったものだと
再認識しました

Classicは不滅で普遍的
アーユルヴェーダは
暮らしの中で活かせるからこそ面白い、です

毎日を気持ちよく快適に生きるヒントで
あふれています

++
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0822,2017